メジャーリーグでも活躍したスワローズの青木宣親選手
東京ヤクルトスワローズの青木宣親選手は、ミスタースワローズとも言われる日本が誇る安打製造機です。
新人王と首位打者を同時に受賞し、日本人としては久々にシーズン200安打達成とヒットに関する記録の多い青木宣親選手ですが、盗塁王の受賞歴があることやゴールデングラブ賞を6回受賞していることからも分かるように、走攻守全てが揃ったハイレベルなプレイヤーです。
そんな青木宣親選手はメジャーリーグにも挑戦しました。メジャー契約が達成できたわけではなく、テスト入団という形で値踏みされたことからも分かるように、イチロー選手や松井秀喜選手以来、明確に活躍した日本人野手が出てきていないこともメジャー球団の獲得の手を止めさせていたのです。しかし、入団テストを無事パスした青木宣親選手は、日本とは異なる環境、異なる投手のタイプ、求められる役割も異なる中でコツコツと安打を積み上げていきます。日本でプレイしていたときはシーズン打率3割の常連だった青木選手でも、2割台中盤程度の打率しか残せず、スタメンを外されることも少なくありませんでした。
青木選手が渡り歩いたメジャー球団は6年間で7つでした。時に、シーズン途中にトレードされたり、シーズン終了とともにフリーエージェントとなることも珍しくはなく、悔しい思いもしたでしょう。しかし、そんな中でもコツコツと安打を重ね、6シーズンメジャーリーグで活躍しただけでなく、日米通算2000本安打を達成しました。この節目の記録を達成した青木選手は、2018年シーズンから古巣ヤクルトスワローズへと復帰しています。
ベテランと呼ばれる年齢になっても、4番を任されるなどリードオフマンとして鳴らした彼としては初めての役割を任されることはあっても、コツコツとまた安打を重ねています。