楽しくって熱くなるプロ野球

トレードは新たなチャンス

グローブに納まるボール

資金力のある巨人やソフトバンクは、FAや外国人選手などの補強を毎年のように行なうので、同じポジションの選手は競争が激しくなってしまいます。

チームは優勝を目指す事が一番なので、若手を使うよりも経験のある選手や実績のある選手を試合に使うようになります。このような状況になると、力はあるのにポジションを奪われてしまって出場する機会さえ奪われます。
そのような場合、他球団と選手のトレードをする事で、実力はあるのに出場の機会がないといった選手にもチャンスが与えられる事があります。

今まで在籍していた野球チームでは出場の機会がなかったとしてもトレードで新たに移籍したチームではチャンスを掴み活躍する事ができるのです。

ファンを驚かせたトレード

キャッチ練習

1986年にロッテの落合博満内野手は球団と折り合いがつかず中日とトレードが決まりました。
その年に3度目となる三冠王になった落合はプロ野球現役選手で一番といえるものでした。そのため、中日は落合1人に対して4人の選手を放出することでトレードが成立しました。

金銭を支払わないトレードのことを無償トレードといいます。選手を放出する球団にとって、年俸を支払う負担がなくなりますが、トレードは双方の球団が選手の能力の均衡を図ることが前提で、金銭を得ないトレードは放出された選手の価値がないに等しいと考えられ無償トレードは稀なケースといえます。
2003年に当時ダイエーに在籍していた小久保裕紀内野手が巨人との無償トレードが成立した時は多くのプロ野球ファンを驚かせたトレードでした。